ある公園にて
ある公園に行くと高齢者向けのトレーニング器具が設置してあり、そこには大勢の方々が思い思いに運動に取り組んでいらっしゃいました。高齢化社会と言われて久しいわけですが、その右肩上がりは今後2030年まで続くことはご存知の通りです。年間約1兆円ずつ増加している介護、年金、高齢者医療等の社会保障費を削減するには、できるだけ長く現役で働いてもらうことと、病気を予防することが肝心です。これまで公園は遊具であったり、野球やサッカーを楽しむ子供達の居場所と思われがちでした。しかし「野球のボールが危ない…」「遊具で怪我をした」といった声や指摘で子供達を公園から閉め出した結果、誰も寄り付かない場所に人為的にした気がしてなりません。『公園』という字を考えると、年齢に束縛されることなく多くの人々が集い、楽しみことができる癒しの空間が『公園』といえます。最近は高齢者向けのトレーニング器具を公園に設置している自治体もあるようです。実際に使用している光景を目の当たりにして『公園』のあり方について検討の余地があることを実感したのでした。